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とりかえばや ネタバレ感想 「episode44 花の決意」 [ネタバレ]

月刊flowers(2016年4月号)掲載、 さいとうちほ先生の「とりかえばや」44話
「episode44 花の決意(はなのけつい)」のネタバレ感想です!






柵に足をかけ、柱に掴まりながら桜の枝に手を伸ばしている所を四の姫に見られてしまった沙羅。

四の姫は目の前に居る女姿の沙羅に、自分の夫であった頃の男姿の沙羅が重なって見え、
「…背の君。」
と呟きます。

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(え!)

四の姫の言葉に驚き、柵にかけていた足を滑らせる沙羅でしたが、
次の瞬間、四の姫が抱きつく形で沙羅を支えます。

「自分が沙羅双樹だと露見してしまったのではないか」と焦る沙羅は、
足を滑らせた際にうっかり掴んで折ってしまった桜の枝で、自分を見つめ続ける四の姫から思わず顔を隠します。

次の瞬間その場に跪いて、
「ご無礼致しました。あまりに兄上の沙羅双樹の君に似ておいでなので初めてお会いした気がせず…。」
と頭を下げる四の姫。

四の姫は、自分が左大臣家に招かれたのは沙羅の進言があっての事だと沙羅の母から聞かされ、沙羅に一言御礼を言いに来た事を語ります。

顔を隠したままだった沙羅は、近づけ過ぎた桜の枝でむせてしまい、くしゃみをしてしまいます。
そんな沙羅に懐紙を渡す四の姫。

「…ありがとう。」
受け取った懐紙で鼻を抑える沙羅に、

「本来なら縁を切られた方の妹子にご挨拶など許されるものではないのですが一言だけ…兄上の沙羅双樹の君にも『貴方様の大きな御心のお陰で私は今幸せです』とお伝え願えませぬか?」
と微笑みを浮かべながら語る四の姫。

沙羅は思わず、
「…まことに?権中納言は改心いたしましたのか?」
と聞き返してしまった後、

「あ…申し訳ありませぬ!兄から石蕗の権中納言さまの事を色々聞いておりましたゆえ、つい…。」
と慌てて言い訳します。

「権中納言は、周りに不幸の種を撒いた事にようやく気づき、少々目を覚ましたようです。」
と語る四の姫に、

「少々…ですか?」
と聞き返してしまう沙羅。

四の姫は穏やかな笑みを浮かべ、
「人はすぐに変わるものでもない。それに都合通りになっては面白くもない。自分の立場を憂えていては神仏もお力を貸してはくれない。憂える事が良い事の源にもなる。」
と語ります。

年上の妻だった四の姫が様々な経験をして、さらに大人になった事を感じ取った沙羅は、
(三年前に二人で桜を見た日が夢のよう…。)
と夫婦であった日の事を懐かしく思います。

そこに風が吹き、桜の花びらが二人の上に舞い散ります。

「花雪じゃ!」
「美しい…!!」

桜吹雪を見上げる二人。

先程の沙羅同様、四の姫も、
「…花のように幸せだった頃を思い出す。」
と過去を懐かしむような表情で桜を見上げます。

(「花のように」…)
四の姫の言葉に思わず目から涙が零れ落ちる沙羅。

「…どうされましたか?」
と心配する四の姫に

「花びらが目に…。」
と言い訳する沙羅でしたが、

「どれ?」
と沙羅の顔を覗き込む四の姫。

(四の姫…ごめんなさい。その幸せは偽りだったのに…っ!貴方の不運は私と夫婦になったせいだったのに。)

四の姫を見つめたまま涙を零し続ける沙羅の顔を袖で拭い、
「大事ありませぬ。もう大丈夫。」
と微笑む四の姫。

(四の姫…どうか此度こそ真の花を)
沙羅は持っていた桜の枝を差出し、四の姫も笑顔でそれを受け取ります。

桜の花びらが降りしきる中、桜の枝を胸に抱いて、微笑みながらその場を後にする四の姫を沙羅は見送ります。

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時は流れ―
菖蒲(端午)の節句。

薬草としても使われる菖蒲を柱に飾り、飲食し、菖蒲の強い香りで厄払いと健康を祈る五節会の一つ。

民にとっては田植えの春祭り、
殿上人にとっては薬玉を贈り合い、冠に菖蒲を挿して着飾る華やかな行事が宮中で行われています。

しかしその喧騒を余所に、梨壺で床に伏せる東宮。
生気の無い東宮を三の姫が心配そうに見つめています。


宮中では、主上も冠に菖蒲を着け、華やかな衣装で舞う舞人達を眺めますが、
その場に居ない東宮について、

「東宮様は?」
「また伏せっておられる。」
「いつもの事じゃ。」
と笑いあう者達の声が耳に入り、眉根を寄せる主上。

そこに東宮の父であり、主上の兄の朱雀院がお渡りになります。

「東宮の見舞いがてらに見物に来た」と語る朱雀院に東宮の容態を尋ねる主上。

朱雀院は、東宮の病を祓う為、三の姫がありとあらゆる所に菖蒲を飾った上に、菖蒲の煮物やら酒まで用意させて梨壺が菖蒲だらけなっている事を語ります。

それを聞いて、
「それは大変な事に。自分は菖蒲の美しい紫を見るのも香りも好きですが、東宮はどう思われているか。」
と笑う主上でしたが、朱雀院に

「その事で内談したい。」
と告げられて、表情が変わります。


池の上の東屋に場所を移した二人。

朱雀院は、
「冬からずっと考え続けてきたが、東宮はあのまま私の元で養生すべきであった。
健やかな娘であったのが、この所の病続き。東宮は役目の重みに疲れている。
そして沙羅双樹の右大将の事もある。」
と語ります。

「あれは…誤解です!右大将と東宮はっ…」
と焦る主上でしたが、

「東宮は右大将を恋うておる。
ずっと心は変わらぬであろう。ゆえに見ておれぬ。」

「元々が、私に後継ぎの男皇子がなかったので、弟の貴方に帝を譲り、男皇子のご誕生を期待し、それまでの、数年の中継ぎとしての女東宮だった。
それが一番波風が立たぬ道とあの時は思ったが、とうとう無理が祟ってまいったようだ。」

そう語る朱雀院の言葉に、
「女東宮を廃位せよと、院が仰せになるのですか?」
と険しい表情になる主上。

朱雀院は、
「私は何か呪いにでもかかっているのかと思う事がある。
体の弱い私ならともかく、頑丈な貴方まで皇子に恵まれぬとは…。

また悪しき事が起こるたびに女東宮を廃せという声が大きくなる。
それを気に病むあの子の真面目な性格がまた病を呼ぶように思う。

一体この巡りはいつまで続くのか?
いっそこの悪しき泥舟から降り、違う流れに身を任せる方が良いのではないかと。」

と語り、無言になる二人。


しばしの沈黙の後、
「貴方は…新しい女御を迎える気はないのか?」
と尋ねる朱雀院。

「5人目を迎えよと?」
と聞き返す主上に、

「関白左大臣の姫、睡蓮の尚侍を気にかけている事は私の耳にも届いている。
私も朱雀院で東宮に仕える様子を見ていたが、美しさといい賢さといい、申し分のない姫だと思うが…。」
と告げる朱雀院。

顔を赤くして朱雀院の言葉を聞いていた主上ですが、
「…どうしたらよいかわからない。目を背けて知らん顔をするあの人の紅に染まった頬を見ると。」と呟きます。

主上の様子に
「…少年の如き仰せようだ。」
と驚く朱雀院。

「強いる事は出来ません。尚侍は女御となるのを恐れている様子。」
と告白する主上に、

「何故に?女御になされるが良い!!貴方の思いが深ければ必ずや御子を授かろう!私も朝夕に神仏に祈ろう!!」
と進める朱雀院。

しかし主上は、
「尚侍は気に病んでいる事があるようなのです。」
と語り、

「薬師に子が生めぬ体と告げられました。」と跪いた沙羅の姿を想い出して俯きます。

「…では別のかたは?もう一人の尚侍、五節の尚侍も気立てよく気丈な娘だ。」

朱雀院の言葉に、顔を上げて真っ直ぐ前を見つめる主上。

眼前の夕陽に、初めて顔をはっきりと見た時の日輪のような笑顔の沙羅や、
船の上でバランスを崩して支えた時の驚いた表情の沙羅、
五節舞を舞う艶やかな沙羅の姿が重なって見えます。

「何度自分を問い直してみても…私が今女御に迎えたいと願っているのは睡蓮の尚侍一人なのです。」
そう告げた後、

「申し訳なく思います。」
と頭を下げる主上に、

「其方も真面目だな。」
と言葉をかける朱雀院。

主上は、
「他の姫を選んだとしても、また子を授からねば同じ事。
男皇子を授かるまで何人でも女御を迎えるというのでは、他の女御も不幸でありましょう。」
と語ります。

「…帝は貴方だ。」
と、主上を尊重する朱雀院でしたが、主上は

「帝であっても1人で決める訳にはいきませぬ。東宮が何と仰るか伺わねばなりません。」
と語ります。



梨壺を訪れた主上は、朱雀院の言葉を東宮に伝えます。

「お父上が…そのようなご心配を?」
床から上半身を起こした東宮に対し、

「あなたのこれまでのご苦労、私も朱雀院もよく存じている。
いつか良い形で重圧から解いて差し上げる時が来るのを待ったが、運命はそのように動かなかった。
院も私も其方を犠牲にはしたくない。」
と告げる主上。

主上の言葉に、
「…ぎ、犠牲などと私はっ… …」
と声を上げた後、溢れる涙で言葉を告げる事が出来ない東宮。

東宮は涙を袖で拭い、
「…上様…東宮は帝を補佐する大切なお役目。非力な私ですが少しでも上様のお役に立つよう努めて参りました。
私がいつも心しておりました事は、出過ぎて宮中の争いの元にならぬこと、上様の足枷にならぬこと…。

…ですから、今の私の有り様は本意ではありません。
上様が民を治める為の善き道をお選び下さると信じます。
上様の仰せのままにいたしましょう…!!」

と告げ、床の上に跪いて頭を下げます。

東宮の決断に涙を流す三の姫や女房達。


宮中に戻った主上は、並み居る臣下の前で、
「新たに東宮を立てよ。」
と宣言します。

「男を、東宮に適任な皇子を選ばねばならぬ。」
険しい表情でそう告げた主上の言葉に、

「新しい東宮を?」
「一体誰に?」

揺れる宮中!


次号に続きます!!

episode43 再びの縁 ◆◇ 目次 ◇◆ episode45 鞍馬山

——*…*——*…*——*…*——* 感想 *——*…*——*…*——*…*——*

後ほど追記します! 次号、「月刊flowers 5月号」は3月28日(月)頃発売予定です!!


「月刊flowes 4月号」はコチラ↓↓


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