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とりかえばや ネタバレ感想 「episode1 沙羅と睡蓮」 [ネタバレ]

さいとうちほ「とりかえばや」 1巻第1話
「episode1 沙羅と睡蓮」のネタバレ感想です!


「男でもなく女でもなく 私はいったい何者なのか―――――」

一糸まとわぬ姿で沙羅双樹(さらそうじゅ)の木の下に佇む、
大人の「沙羅双樹(沙羅)」の姿から、「とりかえ・ばや」は始まります。


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物語はまず沙羅の幼少時へ遡ります。


外を眺めながらため息をつき、
「とりかえたや(ばや)のぉ…」と呟く男性。

時は千年前の平安時代―。


ぼやいていたのは沙羅の父親、藤原丸光(ふじわらのまるみつ)。

丸光の父親は元関白。兄は右大臣。
丸光自身は権大納言にして近衛の大将という超上流貴族です。


丸光の持つ大邸宅は寝殿(正殿)を真ん中に東の対、西の対があり、
東の対屋(たいのや)には「東の上」と呼ばれる源氏性の宰相の娘、
西の対屋には「西の上」と呼ばれる藤原性の中納言の娘の二人の奥方が居ました。


紫陽花の咲く頃、その東と西の奥方に同時に子供が生まれました。

西の対でいくらか急いで生まれてきた姫君は、
西の対屋の庭に気高く咲く沙羅双樹の花にちなんで
「沙羅双樹の姫君」と呼ばれ、

東の対で少しのんびりと生まれてきた若君は
東の対屋の池に美しく咲いていた睡蓮の花にちなんで
「睡蓮の若君」と呼ばれました。


同じ日に違う母親から生まれた女と男の赤子は
双子では無いにも関わらず双子のように似ており、
そんな二人に不思議な仏縁を感じ、
前世からの強い絆があるに違いないと感じる丸光。


沙羅双樹の姫君と睡蓮の若君は成長するにつれそっくりに育っており、
沙羅が蹴鞠をしていると、女房達に睡蓮に間違えられる始末。


ある時沙羅の蹴った鞠が池の中に落ちてしまい、
鞠を取りに池の中に入ると、睡蓮が咲きほこる池の水面に
自分とは別に、もう一つ自分と同じ顔が映っている事に気付きます。

池の中から睡蓮を見上げる沙羅と、
屋敷から沙羅を見下ろす睡蓮。
そっくりな二人の初めての出会いです。



時は流れて6年後―。


木になったスモモを矢で射止める沙羅の姿に
「若君すごい」と感嘆の声を上げる男童(をのわらは)達。

次には矢の刺さったスモモを誰が取って来られるかの競争になり、
男童達と沙羅はスモモの木に登り始めますが、
そこに父親、丸光が登場して「なにをしておる!?」と一喝すると
男童達は逃げて行きますが、沙羅は木から取ってきた矢の刺さったスモモを
「さしあげます」と丸光に向かって差し出します。


丸光はそれを受け取りながらも沙羅の腕を引っ張って屋敷へと引きずって行き、
「何故女らしくできないのか?貴方がいつもそうだから皆いつの間にか
貴方の方を若君と思い込んでしまっているではないか」と沙羅に説教をします。

それに対して「女の遊びは面白くない。
外で男童達と飛び回っているのが好きだ」と言い放つ沙羅。

丸光は「貴方はこの邸の主の子、男童は使用人の子。
貴方の遊びで危ない目にあわせてはならない。守ってやる立場であるだろう?」と諭すと、
沙羅は「本当にその通り」だと、「皆を守る」と言い出します。

そういう事では無いと焦る丸光の元に、
その晩開かれる「詩歌(しいか)の宴」に参加する為、衛門の大尉が訪ねてきます。
沙羅を目にした衛門の大尉は
「睡蓮の若君!大きうなられましたな!沙羅双樹の若君だったかな?」と声をかけます。

「いやこの子は」と説明しようとする丸光をよそに、沙羅は
「自分の作った和歌と、練習し始めた横笛を披露してもいいか」
と衛門の大尉に尋ね、衛門の大尉は「それはぜひ聴いてみたい」と応じます。


楽器も得意、まだ幼いのに漢詩も作り、
人懐こく何にでも興味を持つ沙羅の様子を目にした客人は、
「これ程賢く愛らしい若君は滅多に居ない。
立派な跡取りを持たれて権大納言どのは恵まれた御方だ」と丸光に語ります。
冷や汗をかく丸光。


「言えぬかなぁ今さら。本当の若君はこちらにおるとは―」
丸光は宴を抜け出して、東の対屋の睡蓮を訪ねます。


童女(わらはめ)達と共に人形遊びをしていた睡蓮は、
部屋を訪ねた丸光を見て、女物の着物を羽織って姿を隠し逃げ去ります。
男性を怖がるという睡蓮に「これではまるで姫君ではないか」と呟く丸光…。


「なぜ姫が男のようで若君は女のようなのか?なにかの呪いか?報いなのか?」
仏像の前で拝む丸光は、沙羅と睡蓮の二人に「鞍馬詣(くらまもうで)」をさせ、
悪縁を祓う事を決意します。
「姫は女らしく、若君は男らしくなるように」との願いも込めて。

鞍馬詣―。


そうして普段とは違い、それぞれ姫君・若君らしい衣装に身を包んだ沙羅と睡蓮の2人は
供の者を連れて輿(こし)で鞍馬詣でに向かいますが、
その途中で天狗の姿をした何者達かに一行は襲われてしまいます。

天狗にさらわれる睡蓮を見た沙羅は睡蓮に手を伸ばしますが、
沙羅自身も天狗にさらわれ、気を失ってしまいます。


顔に当たる睡蓮の涙で目を覚ました沙羅は、
睡蓮から輿ごと天狗に攫われた事を聞かされます。
輿の外では「綺麗な双子は高く売れる」と話し合う天狗達。

「身分のある坊主に売る当てがある。
綺麗な童女より綺麗な男童の方が高く売れる。
あさましい色法師の気に入るようこの天狗が仕込んでやる。」
という下卑た話を耳にした睡蓮は震え出しますが、
沙羅は睡蓮に「天狗から逃げよう!その前に着物を取り替えよう。
睡蓮の方が狙われていて、私の方が身が軽い」と提案します。


沙羅は隙を見て天狗達の弓矢を奪い、輿から逃げ出します。
若君姿の沙羅を見て「男童の方が高く売れるのに」と追いかける天狗達の隙をついて、
今度は姫君姿の睡蓮が輿をこっそり抜け出します。


天狗に向かって弓矢を放つ沙羅。
弓矢は天狗の面を割り、放たれる弓矢に翻弄される天狗達。
そこに睡蓮が合流します。

襲ってきた者達が空を飛ぶ本物の「天狗」ではなく、
天狗の面を被ったただの人間だとわかった沙羅は
「絶対に逃げられる」と睡蓮に告げ、手を取り合って逃げ出す二人。


「つかまったら殺されてしまうかも 頼れるのはお互いだけ」


日が暮れ、真っ暗闇の中を二人は走り、
抱き合って夜を過ごします。


その時沙羅は「山の神」と「夜の神」に誓います。
「もし私たちをもっと生きさせてくれるなら、もっと横笛を練習いたします。
父上や母上の誇りになる名人になります。

もっともっと思いっきり生きてみせます」と―。


あんなに強いのに涙を流す自分と同じ顔の姉を見て、
睡蓮もまた山の神に願います。

「大好きな人の楽しい顔だけを見て生きていけますように
どうか知らない人達が私を放っておいてくれますように」と―。



そうして夜が明け、眠っている沙羅と睡蓮は、
二人を探しに来た丸光の一行に見つけ出されます。

二人の無事を涙ながらに喜ぶ丸光は姫君姿の睡蓮を抱き上げ、
若君姿の沙羅を抱きしめます。

供の者にはわからずとも流石父親、
丸光は抱き上げた姫君姿の睡蓮に
「貴方は若君の方だね?姫君と着物を取り替えたのか?」と尋ねます。

涙を流しながら「だめ…ですか?」と問う睡蓮に
しばしの間の後、「無理強いはせん…」と答える丸光。

「男のなりのおかげで命びろいをしました」と語る沙羅には
「うんうん…二人ともよく助かってくれた」と声をかけます。


丸光は「これは運命の轍を勝手に回そうとした自身への罰なのか
今はただなりゆきを天にお任せするより他に無い」と思い直します。


そうして更に時は流れ―


14歳になった二人はそっくりの美しさでありながら、
ますます姫は男らしく、若君は女らしく成長し、
ついにその評判は帝にまで届くようになってしまいました。

丸光は帝から「容姿も才能も人柄も抜きんでていると噂の息子を
なぜ元服させ宮仕えさせないのか」と問われます。

更には「特別に若君に殿上人(でんじょうびと)となれる五位の位を与えるので待っている」
とまで言われ、「もう引き返せぬ所まで来てしまった」と悩む丸光は
屋敷に帰り、西の奥方と沙羅に帝からの命を話します。


「成人前なのに位まで!?それは断れませぬなぁ」と話す奥方。
帝の話を断る事など出来ない筈…。

それでも丸光はあくまでも沙羅の気持ちを大事にし、
「あなたの気持ちは?」と問いかけます。

「もちろんお受け致します。帝のご期待にそえますよう、
父上の名に恥じぬよう務めます!」と笑顔で答える沙羅。

「本当によいのだな?」と念を押す丸光に沙羅は、
「外に出て自分の力を試したい」と力強く語ります。



東の対でも丸光は奥方と睡蓮に帝の命を伝えます。

「西の方は元服!こちらは裳着(もぎ)の儀でございますか?」と驚く奥方。
(※裳着の儀…初めて裳をつける儀式で、女子の成人式。)

「仕方あるまい。それとも裳着ではなく元服させたいか?」
と問う丸光に奥方は口ごもり、睡蓮を見つめます。

「げん…ぷく?」と青ざめる睡蓮は袖で顔を隠し、
首を左右に振って、涙を流して奥方に訴えます。

その様子を見た奥方は、
「男と女、どちらの成人の儀式を選ぶかと言われれば、
この子は女として成人させるしかない。そして後は尼にするしかない」と言い、
丸光も「栄誉は思うままの家に生まれてきたのに…不憫だのぉ」と嘆きます。

そのやりとりを聞いていた睡蓮もまた、口には出しませんが
「情けない息子でごめんなさい」と静かに涙を流します。

儀式の前夜―


沙羅の元服、睡蓮の裳着の儀を翌日に控えた夜、
横になっていた沙羅は身を起こし、
寝所から抜け出し、儀式の為に用意された衣装を見に行きますが、そこには先に睡蓮が居ました。


「好きではない男装束だったけど、もう二度と袖を通す事は無いのだなと思ったら
元服の衣装を見ておきたくなって…」と語る睡蓮に
「私もそうだよ、女の自分にきちんとさよならしようと思って…」と語る沙羅。

少しの沈黙の後、沙羅は、
「最後に睡蓮の裳着の衣装と、私の元服の衣装を取り替えて着てみない?」
と提案します。



お互いに衣装を着せあう二人―。


裳着の衣装に袖を通す艶やかな沙羅と
元服の衣装を身に着けた睡蓮。


「明日からはきっと貴方を見る度に本来の自分を思い出す。」
「過去の自分を懐かしく 愛しく思う」


目を閉じてそっと抱き合う二人―。


次号に続きます―!!

目次 ◇◆ episode2 石蕗の中将


——*…*——*…*——*…*——* 感想 *——*…*——*…*——*…*——*

ラストの衣装を着せあう二人には、姉弟ですけどドキドキしちゃいました!(裸だし!)
古典「とりかへばや物語」を大胆にアレンジした男女逆転いにしえストーリー!!
さいとうちほ先生の美麗なイラストで描かれる「とりかえ・ばや」!
原作通りの結末が待っているのか?それともオリジナルの結末か!?
すっごく続きが楽しみです!!

——*…*——*…*——*…*——*…*——*…*——*…*——…*——*…*——*

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